木組みとは、家の骨組み(柱、桁、梁)造りにおいて釘や金物に頼らず、木に仕口、継手を作り木と木を組合わせていく伝統的な建築構法です。木に墨を付け、のみ、のこぎり、鉋等で刻んでいく。仕口、継手の加工すべて手作業です。そして棟上げの日に木組みしていくのです。一番上の棟木が上がってピタッと吸い付くように収まる時、大工の最高に嬉しい時です。
「地震が来たって倒れへんぞ!!」と思いながら。
柱や桁、梁(構造材)はもちろん無垢材ですが、床材もすべて無垢材です。フローリング、フロアーはすべて「木」と思っていませんか? 大工にとって「木」とは無垢材の事。合板や集成材は「木」ではないのです。自然素材を使って本当の家を一緒に作りませんか?
鋸(のこぎり)・鉋(かんな)・鑿(のみ)・鐇(ちょうな)・鉞(まさかり)など、手刻みに使う道具は大工にとって宝物です。長年使い込んだ道具は、私が歩んできた歴史でもあります。